第一章
シトリンはどんな石か:黄水晶の色と産地
シトリンは黄色をした水晶で、和名を黄水晶といいます。レモンのような淡い黄色から、はちみつ色、オレンジがかった黄金色まで、色の幅があります。名前は柑橘を意味する言葉に由来するとされ、十一月の誕生石の一つとしても知られています。ブラジルなどで採れます。
天然のままで黄色いシトリンは多くなく、アメジストなどに熱を加えて黄色にしたものも広く流通しています。熱処理されたものは、オレンジや赤みの強い色合いになりやすいと言われます。どちらも同じ水晶の仲間なので、お守りとしては、見ていて気持ちが明るくなる色を選んでかまいません。
第二章
シトリンの石言葉と意味:明るさと、成功への追い風
石言葉は「豊かさ」「成功」「明るさ」。「商人の石」とも呼ばれ、豊かさと成功の象徴とされてきました。太陽の光を結晶にしたような黄色は、見ているだけで気分を上向かせる色です。石の書では、シトリンを、すでに満ちている心をさらに外へ開いていく石と読みます。
満ちていて動き出したいいまのあなたに、明るい追い風を運ぶ石です。新しい企画を出してみる、ずっと気になっていた場所へ行く、人を誘ってみる。準備が整った時期は、迷うより先に始めてみることで流れが生まれると読みます。シトリンは、その最初の一歩を軽やかにするお守りです。
黄色は昔から、太陽や実り、光の色として親しまれてきました。シトリンが「商人の石」と呼ばれるようになったのも、明るい色が人を惹きつけ、店先をにぎやかにすると考えられたからとも言われます。石の書では、シトリンの豊かさを、お金の多さではなく、人や機会との出会いが行き交う明るさとして読みます。
第三章
前へ進む力×満ちている、と答えたあなたへ
「前へ進む力」が欲しくて「満ちている」と答えたのは、九つの組み合わせの中でもいちばん追い風を感じやすい時期だと石の書は読みます。気力があり、やりたいことも見えている。あとは始めるだけ、という状態です。こうした時期はずっと続くとは限らないので、気持ちが乗っているうちに一つ形にしておくことが大切です。
この時期は、温めてきた計画を一つ選び、今月中に最初の一歩を踏み出す日を決めてみてください。人に話すことで動き出せる人なら、信頼できる友人に宣言するのもよい方法です。一方で、勢いのまま予定を詰め込みすぎると、満ちた心もすぐに疲れてしまいます。始めることを一つに絞るのが、シトリンと付き合うコツです。
第四章
恋愛のお守りとして:楽しむ気持ちを大切に
明るく笑っている人のところに縁は集まると言われます。楽しむ気持ちを大切に。シトリンは、恋をがんばるものではなく、楽しむものとして思い出させる石とされています。出会いの場に出かけるときも、相手にどう見られるかより、自分がその時間を楽しめるかを大切にしてみてください。
恋人や夫婦のあいだでは、新しいことを一緒に始めるきっかけの石として。行ったことのない店を予約する、休日に少し遠くへ出かける。いつもと違う景色の中で笑い合う時間が、関係に明るい風を通します。気持ちが満ちている時期だからこそ、その明るさを二人で分け合うのが、シトリンの読み方です。
第五章
シトリンの身につけ方:財布やバッグに、仕事の日に
財布やバッグに入れて持ち歩くのが定番とされています。「商人の石」と呼ばれてきたことから、商いや仕事のお守りとして身近に置く習わしが生まれたと言われます。小さなタンブルやさざれを布の袋に入れ、いつも使う鞄に忍ばせておくとよいでしょう。
仕事の日に身につけて。プレゼンテーションや新しいプロジェクトの初日、初めての取引先を訪ねる日に、ブレスレットやピアスで取り入れると、明るい色が気持ちを前に向けるきっかけになります。黄色は顔色を明るく見せる色でもあるので、耳元や胸元に添えるのも似合います。
仕事以外の場面でも、新しいことを始める日に身につけるとよいとされます。習い事の初日、旅行の出発の朝、引っ越し先で迎える最初の休日。明るい黄色が目に入るたび、始まりの気持ちを思い出させてくれます。小さなお守りとして、パスケースや手帳のポケットに入れておくのもおすすめです。
第六章
お手入れと浄化:強い日光は避けて、月光浴か水晶の上で
太陽の石と呼ばれますが、強い日光に長時間あてると色が変わるとされているので、浄化は月光浴か水晶の上で行ってください。窓辺に飾る場合も、直射日光の当たらない場所を選びます。財布やバッグに入れておく使い方は、光を避けられるという点でもこの石に合っています。
水晶の仲間なので水には比較的強く、汚れが気になるときは軽くすすいで、柔らかい布でよく水気を拭き取ってください。鞄の中で鍵や硬貨とぶつかると細かな傷がつくことがあるので、布の袋に入れて持ち歩くと、つやを長く保てます。
第七章
シトリンと相性のいい石
同じ前へ進む力の石であるカーネリアンとは、あたたかな色どうしで明るさを重ねる組み合わせに、タイガーアイとは、明るい追い風に見極める目を添える組み合わせになると読みます。始めたいことがたくさんあって目移りしやすい人は、タイガーアイと合わせて優先順位をつける助けに。
透明な水晶とは、同じ石英の仲間でよくなじみます。水晶を間にはさむと、シトリンの黄色がいっそう澄んで見え、全体が軽やかにまとまります。また、水晶のさざれはシトリンを休ませる場所としても向いているので、身につけたあとは水晶の上で休ませる習慣にすると安心です。

















