第一章
追われる夢が表すもの:向き合うのを避けている問題
追いかけられる夢は、向き合うのを避けている問題があることを示します。追ってくるものの正体は、締め切り、言いそびれた言葉、あるいはあなた自身の感情かもしれません。
夢占いでは、追ってくる存在は外からの脅威というより、自分の内側にある「まだ片づいていないもの」の姿だと読まれてきました。返していないメール、先延ばしにしている手続き、謝りそびれたままの一言。心はそれを忘れたふりをせず、夜になると形を変えて追いかけてきます。
逃げたくなる気持ちは、決して弱さではありません。それだけ真剣に向き合わなければと思っているからこそ、心が重さを感じているのです。夢の中で逃げていた自分を責めず、まずは「何かが気になっている」と認めるところから始めてみてください。
足が思うように動かない、走っても前に進まないという感覚を伴うことも多い夢です。それは、問題から逃げたい気持ちと、本当は向き合いたい気持ちが、心の中で綱引きをしている状態と読まれます。
第二章
知らない人や影に追われる夢
顔の見えない人、黒い影、得体の知れない何かに追われる夢は、不安の正体がまだはっきりしていないときに見やすいとされます。なんとなく気が重い、理由は分からないけれど落ち着かない。そんな日々が続いていませんか。
正体が分からないものほど大きく感じられるものです。夢の中の影がどんな大きさで、どんな動きをしていたかを思い出してみてください。それが、昼間に感じている重さの形をそのまま表していることがあります。
逃げ回る場所が学校や昔の職場だったなら、過去の出来事に関わる気持ちがまだ心に残っているのかもしれません。いまの生活の中の場所なら、目の前にある課題がそのまま表れています。
第三章
知っている人や動物に追われる夢
上司や友人、家族など知っている人に追われる夢は、その人との関係のなかに、まだ伝えていないことがあるしるしと読みます。相手を怖がっているというより、その人に関わる用事や約束が心に引っかかっていることが多いものです。
犬や獣のような動物に追われる夢は、抑えている自分の感情に追いつかれそうになっている状態を表すとされます。怒りや悲しみをがまんし続けているなら、どこかで少しずつ外に出してあげる時期です。
追ってくる人が何かを言おうとしていたなら、その人に関わる用件や、その人を通して浮かぶ自分の思いに耳を傾ける時期です。振り向いて話を聞く場面を想像するだけでも、気持ちは少し落ち着きます。
第四章
逃げ切る夢・捕まる夢・振り返る夢
夢の最後にどうなったかで、問題といまどれくらいの距離にいるかが見えてきます。逃げ切ったのか、捕まったのか、それとも途中で振り返ったのか。目覚める直前の場面を思い出してみてください。
- 逃げ切る・隠れてやり過ごす夢:まだ向き合う準備をしている途中。焦らなくていいけれど、期限は自分で決めておくと楽になります。
- 捕まる夢:避けてきたことと向き合うときが来たしるし。捕まったあと何も起きなかったなら、思っていたほど大きな問題ではありません。
- 立ち止まって振り返る夢:自分から向き合おうとする力が育っています。問題を越えていく前ぶれと読みます。
- 誰かに助けられる夢:ひとりで抱えなくていい問題です。周りの人に相談することで道が開けます。
第五章
夢の中の気分でみる追われる夢
追われているのに、どこか鬼ごっこのように楽しかったなら、この夢は追い風です。課題を前にしても、それを乗り越える自分を心が信じています。いま向かっている方向は、あなたの心が望んでいる道です。
必死で逃げてこわかったなら、それは警告ではなく、心が「気づいて」と知らせているサインです。追ってきたものを、締め切りや人の名前に置きかえてみてください。原因に気づいた時点で、夢の役目は半分終わっています。
追っていたはずが追われていた、逃げる場所が次々と変わったなど、ふしぎな感覚が残ったなら、心が新しい答えを組み立てている途中です。問題の見え方が、もうすぐ変わろうとしています。
第六章
恋愛:後回しにしている話し合いと向き合う
後回しにしている話し合いはありませんか。将来のこと、会う頻度のこと、ずっと気になっている相手の癖のこと。逃げずに向き合うと、関係が軽くなります。話し合いは長くなくてかまいません。お茶を飲みながら十分だけ、という区切りがあると、お互いに言葉を選びやすくなります。
切り出し方に迷うなら、結論を求めるより、「少し話したいことがあって」と時間をもらうところから始めてみてください。片思いの人は、気持ちを伝えるかどうかの答えを急がず、まず相手と過ごす時間を一度つくってみるだけでも、追われる感覚は和らいでいきます。
恋人に追われる夢なら、相手の気持ちの重さに少し息苦しさを感じているのかもしれません。会う頻度や連絡のペースについて、責めずに希望を伝えるだけで、関係の風通しはよくなります。
第七章
仕事と毎日:気がかりなことに最初の一歩だけ
仕事で追われる夢を見るときは、抱えている案件の中に、手をつけるのが億劫なものが混ざっていることが多いものです。いちばん気が重いものほど、実際に取りかかると十五分で終わることもあります。
気がかりなことをひとつ選び、今週中に「最初の一歩」だけ済ませてください。資料のファイルを作る、問い合わせ先を調べる、件名だけ書いたメールを下書きに入れる。それだけで、夢の中の足音はずいぶん遠ざかります。
締め切りが重なっているなら、すべてを同時に追いかけず、いちばん期限の近いものだけを今日の机に置いてください。追ってくるものがひとつに減ると、夢の中でも足どりが軽くなります。




















